お葬式の他にお通夜を行う理由とは何か

2019年09月06日
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人が亡くなるとお葬式だけでなくお通夜を行うのが一般的ですが、どうしてこのような儀式を行う必要があるのか、その理由を知りたい方もいるのではないでしょうか。お通夜とは、亡くなった人の遺族又は近親者が、夜通しご遺体に付きそうことを指しています。

このようなご遺体を見守る風習は、奈良時代以前からあったようで、本当にその人が亡くなったのかをどう確かめる意味もあったと言われています。その時代は、医学が発達していなかった為、生死の判断が難しかったからです。

動かなかったとしても、死んでおらず生き返る可能性もあると考えられていました。その為、ご遺族の方などが寝ずに付き添い、一晩中亡くなったとされる人の様子を観察していました。生きていてほしいと言う願いもあったようです。

お通夜には、最後の夜を故人の側で過ごしたいというご遺族の強い思いもあり、故人を偲んで様々なことを語り合う目的もあります。ご遺族や故人と生前に親しくしていた方たちが集い、故人との思い出などを語り合いながら、偲ぶ儀式とも言えます。

寝ずの番をする理由は、線香の火を絶やさない為にあります。夜通し線香の灯りを消さないように灯し続ける習慣があり、それらのことを寝ずの番といいます。